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アタラクシアの意味とは?エピクロス派とは

 
アタラクシアという言葉の意味がわからなかったので調べたところ、

心が穏やかで落ち着いた状態のこと

をいうそうです。
 
哲学の一派であったエピクロス派が
このアタラクシアを「哲学の目的」としていたのですが、
では、
エピクロス派とはどういった哲学を持っていたのでしょう。
 
エピクロス派のいうアタラクシアについても
もう少し詳しくみていこうと思います。
 
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エピクロス派とはヘレニズム時代の学派である

 
エピクロス派とは、
ヘレニズム時代の哲学の学派のひとつです。
 
ヘレニズム時代とは、
古代ギリシア(古代ローマ支配下以前のギリシア)の一時代で、
紀元前4世紀から紀元前1世紀あたりのことをいいます。

 

一般にアレクサンドロス大王の死(紀元前323年)後、
アレクサンドロス大王の後継者たちがつくった
ヘレニズム三国が立ち、その後
そのひとつである
プトレマイオス朝エジプトが滅亡するまで(紀元前30年)をいいます。

 
そのころは、
アレクサンドロス大王が広範囲で大帝国が築いたことに起因した
世界市民主義(狭い国家だけではなく、世界中の人々を同胞ととらえる)や、

ポリス(都市国家)の権威崩壊により、
ポリス以外の何のために、自分がどう行動すべきかを再考した結果、
自分の中に幸せを求めることを見いだした
個人主義な傾向が多く見られました。
 
そのころに活躍した哲学については

ストア派
エピクロス派
懐疑派
ピタゴラス派
キュニコス派

などなど、思想は乱立していたといいます。

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中でも
アタラクシアを理想としたのは、
エピクロス派や懐疑派でした。
(アタラクシアに至るための方法は双方違います。)

個人主義の哲学です。
 

ストア派も個人主義の哲学で、
アパティア(理性により得られる不動心)の実現を理想としています。
心静かな状態を求めるという意味では、
目指すものは同じのようです。

 

エピクロス派のアタラクシアとは

 
エピクロスとは、人の名前です。
 
エピクロス派の創始者である、
古代ギリシアの哲学者エピクロス(紀元前341年~紀元前270年)からきています。
 
この学派の考え方は、快楽こそ幸福とする快楽主義ですが、
快楽といっても、
食欲を大いに満たすなどの享楽的な快楽ではありません
 
身体的な痛み苦痛がなく、
足りないものがあれば最低限補充できる程度に質素に、
そして心を乱されがちな社会的なものから離れた、
不安の無い心穏やかな状態を快楽としています。
 
エピクロス派は、
そういった心の平安(アタラクシア)こそ人の幸福だとしました。
 

懐疑派は、真理に到達するのが不可能なものは
判断を保留(エポケー)して、心の乱れを取り除くことが
心の平安(アタラクシア)への道であるとしています。

 
そのために例えば、
自然災害が、わけのわからないものではなく、
物理的な観点で理解するなどして、
不安を削減しようとしたりしていたといいます。

おわりに

たしかに、わけのわからないままにしておくよりは、
論理的に理解しておく方が
少し冷静に対処できるという点は、経験的に理解できる方も多いのでは。

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