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イデアの意味とは?

 
「イデア」という言葉の意味がわからなかったので
簡単に調べてみました。
 
「イデア」とは、簡単にいうと
完成された理想の姿」のことだそうです。
 
哲学の世界の言葉で、「イデア界」という言葉もあります。
 

  イデア界…現実の世界とは別の世界で、
       イデア(完成された理想の姿)で構成された世界のこと

 
イデアは、古代ギリシアの哲学者であるプラトン(前427~前347)が考えた概念で、
イデアやイデア界について説明されたものをイデア論と言います。
 

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イデアの意味とは

 
イデアとそうでないもののの違いを
もう少しわかりやすく解説してみます。
 
例として、
 
ここにクレヨンで描かれた図形があります。
 

 
私たちは、この図形が“(まる)”であるということはわかります。
 
しかし、よく見るとこの円は、正確で完全な円ではありません。
 
どういうことかというと、
 
クレヨンだから線もところどころ途切れてきれいに繋がってはいないですし、
何よりフリーハンドで書かれているので、いびつな形をしています。
 
数学において円とは“1点(中心)からの距離が等しい点の集まり”とされていますが
それと比べても完璧ではありません。
 

では、これを私たちが(およそ)円だと認識するときに、
何がおこっているのかというと、
 
イデア界にある円のイデア
この現実の円を照らし合わせることで、
現実に見ているこれを円だと認識している、というのがイデア論の考え方です。
 

 

現実は、どんなに完璧な円を描こうとしても
0.00000000001mmのずれもない完璧な姿の円は
簡単には描けません。
 
しかし、イデア界には寸分のくるいもない完璧な円が存在します。
 
今、現実で見ている世界は、感覚でとらえているのにすぎないのであることを理解し、
イデア界にあるイデア(完成された理想の姿)を手本にするべきだと
プラトンはしているようです。
 

 正義や勇気など、抽象的なものにもイデアは存在するのだそう。

 プラトンは、哲学者とはイデアを希求する人のことであり、
 政治をするものは、善のイデアを求める哲学者かもしくは、
 哲学を学ぶ者であるのが良い(哲人政治)とも言っています。

 

目の前の現実のものは、完全ではないから、
ものの本質(イデア)をとらえるようにしなければならないと
と言っているといってもよいかもしれません。
 

イデア論を否定した人物

 

イデア論について
プラトンの弟子であるアリストテレスが
「理想主義である」と批判しています。
 
・イデア界の存在が確認できない
(プラトンは、もともと魂はイデア界に存在していたが
 現実の世界に落ちてきたと言っていた)
・技術が発達するにつれてできていく新しいものに、
 イデア界は追いついていない

(車や飛行機などがあらかじめイデア界に存在していたという説明には無理がある)
 
と指摘し、
 
イデア界という別世界ではなく、
現実世界にこそものの本質はあると主張しています。
 

おわりに

イデア論の考えは、後の人によるイデアリズム、観念論へと続いていくようです。

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