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あしたのジョー(劇場版)明日のためにの手紙の内容は


テレビの地上波の放映で、「劇場版 あしたのジョー」を観ました。


「劇場版 あしたのジョー」(1980年公開)は、
1970年放映の テレビアニメ版を再編集(力石戦まで) したものです。

 ※「劇場版 あしたのジョー2」だと力石戦後から
  ホセ戦(ジョーの最後の対戦相手)までが描かれます。

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今回は、「劇場版 あしたのジョー」で丹下段平(元ボクサー)が矢吹丈(ジョー)におくった
「明日のために」という手紙が 作中、どういう状況で登場していたかを、
簡単に振り返っていこうと思います。


「あしたのジョー」というタイトルにもつながるであろう“明日”という言葉。

手紙という形では、あしたのために その1 と、あしたのために その2 の2通だけですが、
「劇場版 あしたのジョー」では、
 その3、その4、その5 もある(手紙ではなく口頭)ので、
そちらも簡単に紹介いたします。

(原作などでは、その6以降もあるようですが、
劇場版で出てるのは、見落としがなければその5まででした。)


ちなみに、作中、台詞での読み上げ方などによって、
あしたのための、だったり、あしたのために、だったりしてます。

あしたのために その1


“あしたのために”の第1回目は、
ジョーがケンカをして、
 鑑別所の個室 に入れられた後のことでした。

話は少しだけさかのぼりますが、
丹下段平が、ジョーに初めて出会ったのは、
丹下が、酒屋の前で酔っぱらって、ジョーに金をたかったときでした。

丹下「おめえなかなかいいばねしてんなあ」

丹下を追い払おうとするときのジョーの動きの速さやパンチを見て、
丹下はジョーのボクサーとしての才能に気づき大いに惹かれます。

自分がジョーを一流のボクサーとして育て上げたい、とジョーに付きまとい、
ジョーがいくら拒んでも世話を焼くようになります。

そんな中、ジョーがヤクザ、警察などとの乱闘で少年鑑別所(おそらく警察病院内)行きに。


ジョーは 誰とも面会できない   、固く閉ざされた扉の
鑑別所(個室)にいました。

そこで、送られてきたのが
丹下段平からの手紙“あしたのために”です。 ハガキ でした。

しつこい、とジョーは最初
手紙(ハガキ)の内容を一切見ずに部屋で破り散らしたのですが、
破った手紙の破片の中の“あしたのために”という文字が目に入り
破片をかき集めて読んでみることにします。

↓手紙の内容(ジョー、丹下による読み上げ)

あしたのためにその1
ジャブ 攻撃の突破口を開くため、あるいは敵の出足を止める為、
左パンチを小刻みに打つ事。この際、肘を左脇の下から離さぬ心構えで、
やや内側を狙い、えぐり込む様に 打つべし 。正確なジャブ3発に続く右パンチは、
その威力を3倍にするものなり。

ジョーは、どこまでもジョーを追いかけボクシングを教えようとする丹下にあきれてか
その時は笑いが止まらなかったものの
鑑別所の個室から、大部屋に移ったあとは、
“あしたのためにその1”のジャブを、同じ部屋の者に試すようになり、
ジョーのジャブは面白いように通用していきます。

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きっと、“あしたのために その1”を繰り返し読んで練習していたのだと思います。
(大部屋での乱闘のおかげで、直後、ジョーは東光特等少年院に移されるのことになります)

丹下のモノローグ「やってるかジョー、この段平さまがとことん鍛えてやるぜ」

ジョーと丹下は顔を合わせることはできませんでしたが、
“あしたのために”という手紙を道しるべにして
ジョーはボクサーへの道を着々と進み始めていたのでした。

あしたのために その2


2回目の“あしたのために”が登場したは、特等少年院で
ジョーが 力石に素手で打ち負かされたあと でした。

ジョーが院を脱走しようと暴走したところを
力づくで止めたのが力石徹だったのです。

ジョーと打ち合った力石はこう言います。

力石「(略)変わった男だな。始めのジャブがプロ級の腕を持ってるのに、
 あとの右ストレートはまるでど素人だとはな。
 わからねえ、まったくわからねえ。」

その後、ジョーは、脱走未遂のため院内の反省房(独房)へ連れていかれました。
そこでは、独房内のベッド相手に 右ストレート を練習を始めます。

実は、そこですでに丹下から“あしたのために その2”が届いていたことがわかります。

ジョー「おっさん(目の前にいない丹下に向けて)、よろしくたのんまっせ」

とポケットから“あしたのために その2”という手紙(ハガキ)を取り出すのです。

書いてあった内容はほぼ全文画面に映っていたので多少補足して書き写します。

あしたのためにその2
右ストレート

左ジャブで敵の体勢をくずし、突破口を見いだせば、
すかさず右ストレートを打つべし。
これ拳闘の攻撃における基本なり。右ストレートは、右拳に全体重を乗せ、
まっすぐに目標をぶち抜くように打つべし。
この際、打ったコースと同じ線上を同じスピードで引き戻すこと。
一発でKOをうむ必殺パンチなり。

あしたのためのその3


あしたのためのその3は、
“あしたのために”という文章、台詞の形では劇場版では出てきていませんが、
調べてみると、
 クロスカウンター についてだそうです。

白木財閥の令嬢である白木 葉子(しらき ようこ)のはからいで、
丹下は特等少年院内に入ってジョーに会うことができ、
院内でボクシング活動もできるようになりました。

そして
特設リングでの初試合として、 ジョーと力石の試合 を行われました。

その試合を見た限り、最後はクロスカウンターの体勢で相打ち後、
引き分けで終わっているので、
その場面までで丹下がジョーに直接教えたものと予想されます。
(地上波放送ゆえのカットだったらすみません…)

あしたのためのその4


“あしたのためのその4”は、
丹下が教える前に、ジョーが力石との試合で
自らも感じとっていた内容でした。

ジョーが院内の農作業の時間に
“くわを片手だけでもって土を耕すということがトレーニングにもなるだろう”と考え、自発的に訓練を始めていたところだったのです。

ジョー「早く教えろよ “あしたのためのその4”を」

丹下
「(途中略)その必要はねえといってるんだよ。わしが教えようとした“あしたのためのその4”は
今お前がやっていた手首を鍛えることなんだ。スナップを強くする。
そいつを教えようとしてきたんだ。」


くわの片手堀りをそのまま続けるように言います。
それをきいたジョーのうれしそうな顔が印象的でした。

あしたのためにその5


“あしたのためのその5”は、
内容は出てきていません。

“あしたのためのその4”が出てきた直後、
丹下のモノローグで、

「“あしたのためのその5”は、ちいとばかし きびしいぞ、
 孤独だぞ…」

とありました。

調べたら、
その5は、 フットワーク についてだったようです。
“フットワークはボクシング全体の動きの60%を占めている”と
フットワークの重要さが説かれています。

おわりに


ボクシングに出会う前、
ジョーは明日のことなんて頭に無かったように思います。
ただありあまる力を、行き場もなく、その日その時にぶつけるだけに見えました。

それが『あした』という
丹下のすがりつくような熱さを持った言葉に触れたと同時に
希望や願いという心の持ちようにも触れたのだと思います。

「おります。本物のボクサーが。リングでしかその命を燃やすことのできないような、
そんなボクサーが、一人」

という白木葉子の言葉(「劇場版 あしたのジョー2」より)が
リングというあしたを目指すジョーの生き様を的確に表しているのでは。

「劇場版あしたのジョー2」は、
原作でもジョーの最後の対戦者であるホセ・メンドーサ戦まで
きっちりやってくれます。

もし、「劇場版 あしたのジョー」を観たら、2も観ることをおすすめしますが
私としてはカットされていない原作やテレビアニメ版も
観たくなってきました。

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