ディズニー映画の『白雪姫』(1937年)には
モデルとなった(共通のイメージとした)女優さんがいたと聞いた気がして調べたところ
ジャネット・ゲイナー(1906~1984年)
という女優さんだとわかりました。 ※敬称略
製作がスタートした時、スタッフは白雪姫のイメージを
ジャネット・ゲイナー(一九〇六~一九八四)と想定したという。(中略)けっこうお茶目でお転婆役でもかわいい、
プリンセスタイプでない活発な女優さんで(中略)。彼女をイメージした段階で、
なかば白雪姫のタイプは決定していたといっていい。『歴史を作ったアニメ・キャラクターたち』
(おかだえみこ著 2006年)より
|
ジャネット・ゲイナーとは
ジャネット・ゲイナーはアメリカ生まれの女優さんで
・第七天国 ←純愛系映画の名作、サイレント映画
・サンライズ ←トリュフォーが“世界一美しい映画”と称す、サイレント映画
・街の天使 ←第七天国と同じ監督、主演者によるメロドラマ系映画
の3作品の演技が認められ
第1回(1927年 – 1928年)のアカデミー主演女優賞を受賞しています。
|
(左の女性がジャネット・ゲイナーです リンク先:楽天市場)
当時、彼女は20歳前後でしょうか。
この3作品の感想を読むと、ジャネット・ゲイナーに対して
・愛らしい
・清純派
・薄幸の女性役だが、けなげで愛おしくなる
・可憐でかわいい
と、並んでいました。
プリンセスというよりは
働き者で楽しそうによく笑い、
それでいて無邪気な女性らしさも見せるディズニーの白雪姫。
たしかに彼女をイメージすると
元となっている感じがします。
ジャネットゲイナーの写真(白黒)をいくつか拝見しましたが、
髪は短く結って(?)、肌は白く、
二の腕も若くもちもちふわふわしていそうな感じに
白雪姫に通じるものがある気がします。
動きのモデル
もう一人、白雪姫にはモデルとなった人物がいます。
白雪姫の、主に「動き」のモデルで、それは
マージ・チャンピオンです。
ディズニーにはライブアクションモデルというモデルがいました。
アニメーターたちは
ライブアクションモデル(人間)の動き(細かい癖なども)を見て
それをキャラクターの動きに反映していったそうです。
白雪姫のライブアクションモデルが彼女、マージ・チャンピオンでした。
女優であり、ダンサーだった方です。
白雪姫が、楽しそうにパイを作る動きやダンスもさることながら
無防備な女性らしさも見せる動き(ベッドで眠っている時など)は
ちょっとドキドキしました。
おわりに
ディズニーの白雪姫は、世界初のカラー長編アニメーション映画としても有名です。
観ていない方は、ぜひ一度観てみて下さい。
▼関連記事▼
コメント