うどの大木(たいぼく)という言葉があります。
意味は
図体(ずうたい)ばかり大きくて、
役にたたない人のことのことをたとえていいます。
例文としては
・いくら背が高くても、
ラグビーの試合中にじっとしているばかりでは
うどの大木とよばれてもしょうがない
・昔より体力もあるし知恵もつけてきた。
もう、うどの大木とは呼ばせない。
などのように使えますが、
なぜ、“うどの大木”はこのような意味になっているのでしょうか。
※うどの大木の意味とはあまり関係ありませんが、
うどの花を撮影した動画がYoutubeにありましたので
紹介させていただきます。(音が出ます↓)
うどの大木の由来、語源
うどの大木の“うど”は、漢字で“独活”と書き、
“うど”という植物のことをいいます。
うどにもいくつか種類があるようですが、
食用にできる部分は、アクを抜いて
・酢のもの
・和え物
・サラダ
・きんぴら
・汁物
・天ぷら
などなど
特に和食のジャンルでよく使われます。
食感はしゃりしゃりさくさく、
味はちょっと苦みがある大人向けの味のようです。
※アレルギーがある人もいます。
そしてそのうどですが、
成長するとその高さは2メートル近くにもなるそう。
茎は木の枝のように見えます。
ただし、その茎は
木材として使用しようとしても柔らかい上、
細くて使いづらいのだとか。
YouTubeには、
枯れているうどの木を撮影した動画がありました。
(↓音が出ます)
枯れている状態とはいえ、
木材にするというには、
細めで確かによわよわしい感じはしますね。
うどは大きく成長してしすぎてしまうと
固くなってしまい、
食べるのにも向かないそうです。
このように、
2メートルという大きな草木になりながらも
使い道(木材としても食材としても)があまりないことが
“うどの大木”という慣用句の語源です。
ちなみに、
“うどの大木”の反対の意味の慣用句としては、
・山椒は小粒でもぴりりと辛い
があります。
うどの大木とは反対に、小さくても才能がつまっていることの
たとえです。
おわりに
うどの大木と同じような意味(類語)としては
・大男の見かけ倒し(体格は良いが、あまり役に立たない)
・張り子の虎(主体性がなく、見かけ倒し。虚勢を張る人)
という言葉もあります。
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