人とのつながりに関することわざいろいろ

ことわざというのは、日常で語り継がれてきた短い言葉です。

人々の生活の中から生まれ

『よくあること』『そういうものだ』として
ときに教訓的に、ときに風刺めいた言葉として

身近に使われてきました。

全く正反対のことを言っていることわざもありますが、
それぞれに一理あるのも特徴ですね。

今回注目したいのは、
人とのつながりや、人と人とのかかわり方などに関することわざです。

人とつながって生きていく中で、
新しい組織に移ったり、忠告を受けたり、する場面があるでしょう。

これから私たちが人の世で生きていく上で、
これらのことわざを思い出すときがくるかもしれません。

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人とのつながりに関することわざ(全般編)

“誰とも会わずに、生きていけたら…”
なんて、昔は思ったこともありましたが、
今は、たとえ間接的だとしても、人とのつながりがないと
人は生きていけないということは、ひしひしと感じています。

人と接しなければいけないにあたって、

・人を見たら泥棒と思え

とのことわざのように、ある程度用心をする必要があるのも忘れてはいけないですが、

・魚心あれば水心

という、好意で接すれば好意で返ってくるという状況をたくさん実感できるようになれば
少し生きやすくなるんだろうなあと思いました。

・旅は道連れ世は情け
・袖振り合うも多生の縁

など、人の縁を大事にして、思いやりをもって接することが大事ということわざもあります。

時に、人とのつながりが面倒くさい、と思うことも出てくると思いますが、

・情けは人の為ならず

というように、
人に親切にすることは、結局自分のためであるという心持ちが、
それを諫めてくれるように思います。

人間同士、合う合わないはありますが、

・捨てる神あれば拾う神あり
・笑う門には福来たる

と、前向きにいたいものです。

人を見たら泥棒と思え

読み方:ひとをみたらどろぼうとおもえ

意味:軽率に人を信用してはいけないという教え。

魚心あれば水心

読み方:うおごころあればみずごころ

意味:魚側に、水と親しむ心があれば、
 水側もそれに応える心があるものだ、というたとえ話から
 相手が好意をしめせば、自分もそれをくみ取って好意で応えようと思う心のこと。

旅は道連れ世は情け

読み方:たびはみちづれよはなさけ

意味:旅は一緒に行く人がいると心強く感じられるのと同様に
 世の中を渡っていくにも、お互いに思いやりを持って
 助け合うことが大事だという教え。

袖振り合うも多生の縁(他生の縁)

読み方:そでふりあうもたしょうのえん

意味:“多生”は何度も生まれ変わって多く生きるという仏教の考え方。

 ささやかな出会いであっても、前世からの縁あってのことだから
 人との縁は大事にすべきということ。

情けは人の為ならず

読み方:なさけはひとのためならず

意味:人に情をかけておけば、めぐりめぐって
 やがて自分のためになるので、人には親切にしようという教え。

渡る世間に鬼はなし

読み方:わたるせけんにおにはなし

意味:世の中には、鬼のように冷たい人ばかりではなく、
 親切な人もたくさんいるということ。

捨てる神あれば拾う神あり

読み方:すてるかみあればひろうかみあり

意味:見捨てて相手にしない人もいれば、助けてくれる人もいるので
 困ったことがあっても、悲観することはないという教え。

笑う門には福来たる

読み方:わらうかどにはふくきたる

意味:ほがらかで、笑いの絶えない家には自然に幸せがやってくる

人とのつながりに関することわざ(引越し編)

・郷に入っては郷に従え

新しい組織・集団・地域に入った時の
有名なことわざだと思います。

このことわざは、他の国でも、言葉をかえて
同じようなことばがありました。

・寺に入ったら、その宗派の念仏を唱える(ベトナム)
・習慣にしたがえ、さもなくばその国から逃れよ(デンマーク)
・ローマにいる時はローマ人がなすようにせよ

などです。
まずは相手の暮らしを尊重する心が、どこでも大事なのですね。

他、この類語としては

・国に入ってはまず禁を問え(まずは禁止されてることを把握するとよい)

というのもありました。

・馬には乗ってみよ人には添うてみよ

というように、よく知らない人であっても、
一緒に過ごしてみなければどのような人かわかりません。

・十人十色

で、いろいろな人がいますが、

・遠くの親類より近くの他人

という日頃付き合いのある近所の人の方に助けられることもあります。

・和して同ぜず

とのことわざもあるように、
安易に同調する必要はありませんが、協調する姿勢は私も大事だと思います。

郷に入っては郷に従え

読み方:ごうにいってはごうにしたがえ

意味:決まりや、習慣は、土地や組織によって違うので、
 新しい土地に行ったら、そこの慣習にしたがうべきであるということ。

由来:日本の初等教育の教科書(鎌倉~明治初期まで)から

馬には乗ってみよ人には添うてみよ

読み方:うまにはのってみよひとにはそうてみよ

意味: 馬のよしあしは、実際に乗ってみなければわからず、
 人柄のよしあしも、一緒に過ごしてみないとわからないから、
 何事も自分で実際に経験してみなければならない。

十人十色

読み方:じゅうにんといろ

意味:十人いれば十種類の人間がいる。性格、好み、考え方は
 ひとそれぞれだということ。

遠くの親類(親戚)より近くの他人

読み方:とおくのしんるい(しんせき)よりちかくのたにん

意味:急を要するときには、遠くに暮らしている親戚よりも、
 日頃親しくしている近所の他人のほうがかえって、頼りになること。

和して動ぜず

読み方:わしてどうぜず

由来:『論語』から

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意味:人となごやかな協調関係はつくるが、
 むやみに妥協したり機嫌をとるために同調したりしないこと。

人とのつながりに関することわざ(話し合い編)

・三人寄れば文殊の知恵

というように、一人よりも三人で考えた方が
良い考えが浮かぶというものです。

ですが、人数が増えると

・船頭多くして船山に登る
・あちらを立てればこちらが立たず

と、混乱してしまう状態のことわざもあります。

対話して、何か話し合いを進めていくに際しての心構えとしては

・短気は損気
・親しき中にも礼儀あり
・負けるが勝ち

などが、参考になるでしょうか。

・傍目八目

の立場を応用して、こじれたら、一歩引いてみるのもありかもしれません。

三人寄れば文殊の知恵

読み方:さんにんよればもんじゅのちえ

意味:文殊は、知恵を司る菩薩のこと。

平凡な人でも三人集まって相談すれば、
すばらしい考えが出てくるものだということ。

船頭多くして船山に登る

読み方:せんどうおおくしてふね やまにのぼる

意味:船頭(船長、船を操る人)が、
 一つの船に何人もいたら、船がなぜか山に登ってしまうような、
 変な方向に進んでしまうことから、

 指示する人が多いと、方針が統一せず、
 物事が、うまく運ばなかったりすることのたとえ。

あちらを立(た)てればこちらが立たず

意味:両方を一緒に納得させることは難しいことのたとえ。

親しき仲にも礼儀あり

読み方:したしきなかにもれいぎあり

意味:親しくなるにつれて遠慮がなくなると、
 知らず知らず相手に嫌な思いをさせて不仲につながることから
 仲が良くても、最低限守るべき礼儀はあるということ。

負けるが勝ち

読み方:まけるがかち

意味:場合によっては、無理に争わず相手に勝ちを譲った方が
 自分に有利な結果につながること。

短気は損気

読み方:たんきはそんき

意味:イライラすると、ものごとがうまくいかず
 結局は自分が損をすることになるということ。

傍目八目(岡目八目)

読み方:おかめはちもく

由来:傍目は、傍ら(かたわら)という意味。(八)目は、囲碁の手のこと、
 囲碁の対局(試合)は、実際に囲碁を打つ人よりも
 かたわら(側)で対局を見ている人の方が、冷静に
 8目先の手までもを読むことができることから

意味:当人たちより、まわりにいる人の方が
 真相が見えたり、客観的に判断できるということ。

人とのつながりに関することわざ(忠告編)

人とのつながりの中では、
教わり、忠告を受ける場面も出てくるかと思います。

ことわざでも、

・良薬は口に苦し
・負うた子に教えられる

と、描写されていました。

・人の振り見て我が振り直せ

と言われるくらい、自分が見えていないことも多いので、
謙虚な気持ちを持つこともきっと大切です。

良薬は口に苦し

読み方:りょうやくはくちににがし

意味:良い薬ほど、苦いものであることから
 自分のためになるような忠告の言葉は、
 ありがたいが、素直に聞きづらいものであること。

由来:孔子(中国の春秋時代の思想家)のことばから

負うた子に教えられる

読み方:おうたこにおしえられる

意味:子を背中に背負ったまま、川を渡るときには、
 背負われた子の方が、川の浅瀬の様子がよく見えるので、
 子に教わりながら渡ることがあるということから、

 ときには、自分よりも年下だったり、経験の浅いものに
 教わることもあるということ。

人の振りみて我が振り直せ

読み方:ひとのふりみてわがふりなおせ

意味:他人の言動や態度を見て、良いところは見習い、
 悪いところは、自分を見て自分もそうなっていないか
 見直して改めなさいというおしえ。

人とのつながりに関することわざ(嘘編)

人とのつながりの中で、

・嘘も方便

と、ときと場合によっては嘘をつく必要もゼロではないとは思いますが、

・嘘つきは泥棒の始まり

というくらい、
気軽に嘘をつくのは危険だとも教えられます。
何も気にせず、日常的に嘘をつかれるのは、すごく嫌だなと思います。

付き合いも長く、相手をよく観て、知ることで

・目は口ほどにものをいう

というように
相手が嘘をついたときに、
別の真意が感じ取れることもあるでしょう。

・盗人にも三分の理

理由を汲み取って、うまく話しあえると良いですね。

嘘も方便

読み方:うそもほうべん

意味:方便とは、仏教用語で、目的を達成するための仮の手段のこと。
 
 うそはよくないが、ものごとがスムーズに運ぶためには、時には
 うそが必要なこともあるということ。

由来:「三車火宅(さんしゃかたく)」という仏教の教えから。
 家事に気づかずに遊ぶ子供たちに、「逃げなさい」と言っても
 聞かなかったため、
「おもちゃ(羊の車、鹿の車、牛の車の三車)が外にあるよ」
 と嘘をついて子供たちを火の家(火宅)から遠ざけた。

嘘つきは泥棒の始まり

読み方:うそつきはどろぼうのはじまり

意味:平気でうそをつくようになれば、良心がなくなって
 物を盗むことさえ平気になることから、
 嘘をついてはいけないという教え。

目は口ほどにものをいう

意味:何もしゃべらなくても、目は、
 言葉と同じくらいに相手に気持ちを伝えること。
 また、口ではうまくごまかしても、
 目を見れば本心がわかってしまうこと。

盗人にも三分の理

読み方:ぬすびとにもさんぶのり

意味:悪事を働いた盗人でも、それなりに理由があること。
 また、どんなことでも、こじつければ何とでも
 理由がつけられることのたとえ。

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