アマデウスのあらすじは?意味は


 

アニメやドラマの作品解説などで
「アマデウス」という作品が引き合いに出されることが多いので、
その意味や作品のあらすじについて調べました。

 
「アマデウス」というタイトルの作品で有名なのは
1984年の映画「アマデウス」
(1985年のアカデミー賞で8部門受賞)や
上演450回を超える松本幸四郎さん主演の日本の舞台「アマデウス」です。
 
そしてそのどちらも、大元(原作)は
イギリスの劇作家ピーター・シーファーによって書かれた
舞台のための戯曲「アマデウス」(初演:1979年)でした。

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アマデウスの言葉の意味

 
アマデウスという言葉自体は、
もともと男の人の名前に付けるもので
“神に愛される”とか“神が愛す”という意味を持つそうです。
 

作品「アマデウス」のタイトルも、ある特定の人の名前からきています。
 
それは
 
音楽家のモーツァルト(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、
ドイツ語ではWolfgang Amadeus Mozart)です。
 

そして、作品「アマデウス」の作中には、
タイトルの由来となったモーツァルトの他に
アントニオ・サリエリ(宮廷作曲家)という重要な人物が登場します。

 
今回は、映画「アマデウス」を観賞する機会もあったので、
映画「アマデウス」のあらすじや名シーンなどを紹介します。

 

アマデウス(映画)のあらすじ

 
アントニオ・サリエリ
運ばれた精神病院で自らの罪を神父に語り始める。
 
それは、宮廷作曲家だったサリエリが
若き天才音楽家モーツァルトと出会ったことで、心を激しく乱した果てに
モーツァルトを殺してしまったという話だった。
 
サリエリは、神に愛されたかのようなモーツァルトの音楽の才能に対して
自身が心酔していることを認めながらも
心の中では激しく嫉妬していたのだ。
 
映画本編は、サリエリが当時を回想していくことで話が進む。
 
モーツァルトの音楽活動を秘密裏に邪魔立てしていたことも語るサリエリ。
 
社会的にも精神的にも追い詰められ、
ついには呪われたように死んでいったモーツァルトの様子を
サリエリは全て神父に告白した。
 

映画の有名なシーン

 
映画アマデウスはファンも多くそれぞれ好きなシーンや
印象に残っている場面やとらえ方は違うと思いますが
ここでは5つ紹介します。(ネタバレ注意。)

皇帝の前でサリエリの曲を無邪気にアレンジ

モーツァルトは、一度聴いただけのサリエリの曲を
皇帝の目の前で演奏して見せた上、
さらにその曲をアレンジして見せます。
 
モーツァルトの才能と、礼儀をわきまえない態度が際立っている場面です。

モーツァルトが書いた楽譜をサリエリが目にしたシーン

オリジナルの楽譜(頭の中で作った曲を初めて音符として書いた楽譜)には
普通、考え直したり書き直したりと推敲の筆跡が見られます。
 
しかしサリエリが見たそのモーツァルトのオリジナルの楽譜にはどこにも
書き直しがありませんでした。
 
曲は楽譜に書く前から完成していて
まるで神の声の響きをそのまま書き写したかのよう。
 
モーツァルトの書いた曲の美しさとその整然とした楽譜の様子に
サリエリが感動しつつも自分の才について打ち砕かれる名シーンです。

ドン・ジョバンニの上演

モーツァルトは、自身のオペラ「ドン・ジョバンニ」を上演します。

そのオペラで、
“モーツァルトは、自身の亡き父を舞台上で蘇らせ、
 モーツァルト自身を責め立てているのだ”
と理解したサリエリは
モーツァルトに対する復讐への道筋を思い付きます。
 
モーツァルトの行く末と、サリエリの狂気などがオペラと重なる圧巻のシーンです。

モーツァルトの指示するレクイエムを必死に写譜するサリエリ

モーツァルトは死の間際、
レクイエムという曲を完成させようとします。
 
モーツァルトがベッドで音符の進行を指示し、サリエリが楽譜に書き写す‥

モーツァルトがサリエリを信頼して曲を口頭で伝え、
サリエリが必死にモーツァルトの曲の意図を読み取ろうとするその光景は、
サリエリも決して凡庸などではないことを感じさせます。
 
また、神の響きを直接聞くような作曲に立ち会えていることで
しがらみを捨てて音楽に没頭できるという
サリエリの喜びさえ見てとれるような、映画のクライマックスです。

私は凡庸なるものの王(頂点に立つ、チャンピオン)だ。  守護者だ。凡庸なる者達よ、私はお前の罪を許そう。

運ばれた精神病院での
サリエリの終盤のセリフです。
 

サリエリは実在した?

 
アントニオ・サリエリという人物は実在したのでしょうか。
 
調べると確かに実在していました。
 

  アントニオ・サリエリ(1750~1825年)

 
ただ、この作品「アマデウス」における
サリエリの行動とモーツァルトの死などに関しては
フィクションで事実を織り交ぜた創作なのだそうです。
 
ウィキペディアにも
実際にモーツァルトと対立した様子や噂はあったものの
盗作や殺害については、全く実証されていないのだとありました。
 
ただ、
ピーター・シーファーの作品「アマデウス」で
アントニオ・サリエリという人物の知名度が上がったことは
事実だそうです。
 

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アマデウス(映画)基本情報

・公開1984年(アメリカ)
・上映時間158分(ディレクターズカット版:180分)
・第57回アカデミー賞 8部門受賞
 (作品賞、監督賞、主演男優賞、脚色賞、美術賞、
 衣装デザイン賞、メイクアップ賞、録音賞 )

スタッフ

・監督:ミロス・フォアマン
  (『カッコーの巣の上で』『ラグタイム』『ラリー・フリント』など)
・脚本・原作:ピーター・シェーファー
  (『ブラック・コメディ』『エクウス』など)
・製作:ソウル・ゼインツ
・撮影:ミロスラフ・オンドリチェク
・サリエリ(老)の特殊メイク:ディック・スミス

キャスト

・アントニオ・サリエリ
 役: F・マーリー・エイブラハム
 (『デリンジャーVSカポネ』アル・カポネ役『スカーフェイス』オマー役など)

・ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
 役: トム・ハルス
 (『バックマン家の人々』ラリー・バックマン役
   『ノートルダムの鐘』カジモド役(声の出演)
    
・コンスタンツェ・モーツァルト(モーツァルトの妻)
 役: エリザベス・ベリッジ
・皇帝ヨーゼフ2世  役: ジェフリー・ジョーンズ
・レオポルト・モーツァルト(モーツァルトの父)
 役: ロイ・ドートリス
・フォーグラー神父  役:リチャード・フランク
・エマヌエル・シカネーダー  役:サイモン・キャロウ

モーツァルト(実際)基本情報

モーツァルト(ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト)が生きたのは、
1756年から1791年です。

世界では、

・1776年 アメリカ独立
・1787年 徳川家斉が江戸幕府11代将軍に
・1789年 フランス革命

などが起きていた時代でした。

音楽史では、ウィーン古典派に分類されています。

・「音楽の父」 ヨハン・セバスティアン・バッハ
・「音楽の母」 ゲオルグ・フリードリヒ・ヘンデル
・「交響曲の父」 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン 
・「楽聖」 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
・「楽壇の帝王」 ヘルベルト・フォン・カラヤン
・「フランス交響曲の父」 フランソワ・ジョセフ・ゴセック
・「ピアノの魔術師」 フランツ・リスト

などなど、日本では、

通称”(多くは当人の死後)がつけられている音楽家が多いですが、
モーツァルトは、なぜか特にそういったものがありません。

子供のころからその才を発揮していたことから「神童」
それから「天才」などと評さています。

それは、モーツァルトが書いた曲数にも表れているようで、
35歳という短い生涯でしたが、作った曲はとても多く、
交響曲、ピアノ交響曲など全作品数は、600曲以上と言われています。

モーツァルトの生涯 略年表

・1756年 ザルツブルクで生まれる
・1762年 女帝マリア・テレジア御前演奏
・1763~66年 家族でヨーロッパ大楽旅
・1769~71年 イタリアに留学・興行
・1777~79年(21歳) マンハイム パリ楽旅(母を亡くす
・1781年(25歳)ザルツブルク大司教コロレドと衝突、解雇。ウィーンへ(フリーになる)  
・1782年(26歳)オペラ『後宮からの誘拐』、コンスタンツェと結婚
・1786年(30歳)オペラ『フィガロの結婚』
・1787年(31歳)オペラ『ドン・ジョバンニ』(父を亡くす
・1788年(32歳)後期三大交響曲(39番~41番)完成 
・1790年(34歳)オペラ『コシ・ファン・トゥッテ』
・1791年(35歳)オペラ『皇帝ティーとの慈悲』オペラ『魔笛』
        『レクイエム(未完)』ウィーンで没する

幼少期から25歳(映画「アマデウス」以前)

モーツァルトは、ザルツブルク
(現:オーストリア、当時:ローマ教皇の直轄地である大司教領)で
生まれました。

父親が、ザルツブルクの宮廷音楽家(作曲家、ヴァイオリニスト)で、
まだ幼い息子モーツァルトの音楽の才能を見抜きます。

何度もザルツブルクを出て、家族でヨーロッパ各地へ行き
売り込みも兼ねて、演奏興行を行いましたが、
結局のところ、モーツァルトは、
生まれ故郷のザルツブルクで宮廷音楽家として働いていました。

しかし、25歳のとき、ザルツブルク大司教コロレドと衝突して解雇され
ウィーンへ行くことになります。

フリーの音楽家として、
自ら興行師になり、自分の演奏会を主催してお金を稼ぐようになりました。
 
映画『アマデウス』では、
この、ウィーンでのフリー時代からを主に描いています。

モーツァルト 三大交響曲

モーツァルトの交響曲といえば、

・39番(変ホ長調)
・40番(ト短調)
・41番(ハ長調)

です。

1788年の6週間(6月後半~8月前半)で
一気にこの3曲書き上げていたことが、史実としてわかっていて、
おそらく、その年の秋か冬に演奏会が予定されていたのだろうと
推測されています。

しかし、いつ、どこで、3曲の中のどの曲が演奏されたのかの正確な資料は
まだ見つかっていません。

荘厳な響きと明るさの39番
哀しくも美しい40番
晴れやかで開放的な41番…

感じ方や分析は人それぞれですが、
現在も、多くの有名指揮者や楽団が演奏しています。

モーツァルト 三大オペラ

・1786年「フィガロの結婚」
・1787年「ドン・ジョバンニ」
・1791年「魔笛」

が、モーツァルトの三大オペラとよばれています。

フィガロの結婚』は、
イタリア語で書かれた(台本:ダ・ポンテ)、
二転三転するドタバタ喜劇です。

(原作は、ボーマルシェの戯曲『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』)

フィガロ(伯爵の従者)とスザンナ(伯爵家の女中)の結婚式当日1日のお話で、
アルマヴィーヴァ(伯爵)が、
スザンナにちょっかいをかけているという事実を知って、
フィガロは、アルマヴィーヴァを懲らしめる作戦をたてるところから始まります。
(丸くおさまります)

フィガロのアリア『もう飛ぶまいぞ、この蝶々』など
登場人物の特徴をモーツァルトは的確に描き出し、
当時も大ヒットしたオペラでした。

ドン・ジョバンニ』は、
スペインのドン・ファン伝説をもとに
イタリア語で書かれました(台本:ダ・ポンテ)。喜劇と分類されています。

女遊びを反省しないドン・ジョバンニが、
序盤で、刺し殺したはずの騎士長の亡霊に、地獄に落とされるという話です。

華麗な恋の数々とと、圧巻のラスト、
男性の低温ボイスの魅力がいかんなく発揮されるオペラです。

デンマークの哲学者キルケゴール(1813~1855年)が、
のちに、このオペラをもとに、哲学的音楽論を展開しています。

魔笛』は、
ドイツ語でかかれています(台本:シカネーダー)。
原作は、クリストフ・マルティン・ヴィーラントの「ルル、あるいは魔笛」です。

あらすじとしては、魔笛に導かれたエジプトの王子タミーノが、
ザラストロの試練をのりこえ、
ザラストロも、世界征服をたくらむ夜の女王を退けることができたというお話です。

観客に、一般民衆を想定して書かれたとのことで、わかりやすく、
ジングシュピール(ドイツ語の民衆的オペラ)の最高傑作と言われています。

おわりに

モーツァルトの最後ですが、
モーツァルトの遺体は、共同墓地に埋められたので、
死因が確認できないこともあって、
今でもさまざまな説がありますが、どれが本当なのかは、謎のままです。

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