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火中の栗を拾うの意味は?使い方は?

 
火中の栗を拾う」(読み方:かちゅうのくりをひろう)という
慣用句があります。
 
意味は、

自分ではない他の人の利益のために、
危険を冒(おか)して、ひどいめに遭(あ)うこと

です。
 
語源や使い方などについて調べましたので紹介致します。
 
火中の栗を拾う
 

火中の栗を拾うの語源は?

 
この言葉の語源は、ラ・フォンテーヌによる
フランスの寓話「猿と猫」(Le singe et le chat)でした。
 
それは次のようなものです。

ある日、1匹の
暖炉の前で栗が焼けるのを見ていました。

に言います。

「君ならきっと、
 暖炉の火の中の栗も、上手に取り出せるんだろうね。」

は、におだてられてその気になり、
前足を使って、
何とか火の中から栗を3個取り出すことに成功しました。

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しかし、は大きなやけどを負ってしまいます。
しかも、取り出した栗はが食べてしまいました。

 
猫は猿におだてられて、危険を冒したものの、
猫にとっては踏んだり蹴ったりといった結果になっていますね。
 
日本でも、“さるかに合戦”という民話で、
囲炉裏で熱くなった栗が猿に火傷を負わせる場面がでてきますが、
日本同様、フランスでも栗は昔から食べられていました。
 
ちなみに中国では、
「火中取栗」(かちゅうしゅりつ)という言葉で
日本と同じ意味で使われているようです。
 

使い方は?例文は?

 
火中の栗を拾うの使い方としては、
 
「誰か」が火中の栗を拾う
 
と、主語がわかるような使い方をすることが多いです。
 
例文としていくつかあげてみます。
 
・これはあの人の問題なのだから、
 あなたがあえて火中の栗を拾う必要はない。
 
・将来の損失が見えているのに、
 A社に加担するのは、火中の栗を拾うようなものです。
 
・たとえ火中の栗を拾うことになろうとも、
 私は落ち込んでいる友人Bの手助けをしたい。
 

おわりに

ラ・フォンテーヌ(ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ)は、
17世紀フランスの詩人で、
イソップ寓話を基にした「北風と太陽」などでも有名でした。

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